認定こども園 穂積幼稚園コンセプト

「やりたい」という意欲、興味、関心を育てる
「感じる」という感性の育ち
「わたし」や「みんな」という集団性の意識
自己肯定感という心の根っこの育ち

「やりたい」という意欲、興味、関心を育てる

「やりたい」という意欲は、人間において生きる基礎ともいえる欲求です。「やりたい、やってみたい」という自発的な興味が「できた、やれた」という結果につながり、さらなる探究心や関心、意欲につながります。

その「やりたい」という意欲の芽生えを乳幼児期に多く強く育ってほしいと思います。
子どもは生まれながらに自分を調整する力や周りと調和する能力を持っています。しかし、まわりの大人の関わり方で子どもの意欲や興味、関心がどう伸びるかは違ってきます。

子どもの成長は可逆で育つ為、成長の節目にくると「自分でやってみたい」という自己発揮と「なんでもイヤイヤ」という自己抑制の成長がでてきます。世間で反抗期と呼ばれるのはこの「イヤイヤ」の時期ですが、子どもにとっては、自分自身をつくる為の大切な行為ですので、「まあいいじゃないか」では終われないのです。そのため、ひたすら親に向かって「イヤ!イヤ!」を繰り返すのです。もちろん、親は腹が立ちます。特に忙しい朝はなおさらです。「いいかげんにしなさい!」といって子どもが泣いても言い聞かせる親も多いと思います。

実は、このイヤイヤの時期の付き合い方も子どもの意欲や興味、関心を伸ばすポイントがあります。子どもは、この時期に自分の「価値観」となる核を作ります。その核を大切に持って思春期の価値観の形成をします。まわりの大人から知り得た経験は一度ゼロにもどし、自分は何者なのか、何をしたいのかを悩みながら自分の価値観を形成し、大人になっていくのです。

ですから、価値観の核をつくる「イヤイヤ!」の時期は、いい意味であきらめることも必要です。靴が反対でも、パンツが反対でも「そうやね」「できたね」といって自分の思いを受け入れてあげて下さると、子どもはとっても幸せです。この時期のポイントは、「自分の思いを受け止めて、共感してあげること」です。

こどもの発達

日本の幼児教育の法律である幼児教育要領に、幼稚園は「幼児期は人格形成の基礎」をつくる場所であると記載されていますが、この「なんでも自分でやりたい」、「自分の気持ちをわかってほしい」という思いが強くでる時期が最も大切な時期だと言えます。
自分からできる環境や少し背伸びができる環境、そして大人が過保護に手を出すのではなく丁寧に見守る環境があることで子どもは、「自分でできる、自分でやりたい」という気持ちが育つのです。
子どもは自分自身で育つことができる有能な人たちです。周りの大人がしっかりと見守り、時には共に驚き、感動し、笑うというような「寄り添いながら、共に」という姿勢が大切です。

「感じる」という感性の育ち

いろんなものやことを「感じる」ことも生きるうえでとても大切です。 人は「木々のこもれび」や「鳥のさえずり」など自然に包み込まれることを「心地よい、気持ちいい」と感じたり、絵画や建築物などのデザインにたいして「美しい、すばらしい」と感じることがあります。子どもであれば、昆虫の動きや水の不思議さを感じることもあるでしょう。

四季や葉っぱの色の違いなど「自分が知っていること」や「思っていることと違った」とき、すごさやすばらしさを改めて感じることもできます。 また、森の妖精や動植物の気持ち、神様や仏様、サンタクロースといった、見えないけれど「そうかもしれない、いるかもしれない」といった神秘的なものを感じることも大切です。北欧などの国では、この「不思議や神秘的なものを信じること」を「ROOM(ルーム)=部屋」という言い方をします。 なぜ、部屋という言い方をするかというと、目に見えないものを感じるという部屋が、大人になると「相手の気持ちに気付くことや自然を敬う気持ちを感じる」部屋に変わるからだそうです。この言い方はとてもわかりやすく、理解しやすいと思います。 つまり、この「部屋」が子どもの頃に育っていないと大人になっても、目に見えないものやことを感じたり、信じたりすることができないということを伝えたいのでしょう。 子どもの頃の感じるということは心を豊かにするとともに、人との関係性を豊かにする成長でもあります。

レイチェルカーソン

レイチェルカーソン

消化する能力がまだ育っていない子どもに、事実をうのみにさせるよりも、むしろ子どもが知りたがるような道を切り開いてやる方が、どんなに大切であるかわかりません。(センス・オブ・ワンダーより)

未来を生きるための力を育む

皆さんは人工知能(AI)という言葉をご存じでしょうか?
最近では、囲碁の勝負で「囲碁の名人対人工知能で、人工知能が初めて勝った」というニュースがありましたが、この人口知能がいよいよ未来の社会に対して影響を及ぼすという予想が現実味を帯びてきました。

また、ある学者の研究によると、今の子ども達が大学等を卒業するころには約65%の人が「存在していない職業につく」とも言われています。
そんな未来の社会で人間が生きていくにはどのような力が必要かを見直す話し合いが、日本や世界の各地で行われ、いよいよ教育会にも変わらなければならない流れが来たように思います。

AIが今後も成長することで、人間の仕事の内容や生き方が大きく変化することが予想されていますが、人工知能と共存するためには子どもの頃に「目的意識をもつこと」や「達成体験」、「好きなことをとことんチャレンジすること」、「非認知能力」などの教えることができない成長が必要になるとされています。 非認知能力とは、「真面目さや責任感の強さ、好奇心の強さ、想像力、新しいものへの親和性、社交性や活動性、積極性、コミュニケーション能力、協調性、利他性、共感性、仲間と協力して取り組む力、不安や緊張の強さ、自分に対する自信」などを言います。

いずれは、「考える・工夫する」「コミュニケーション能力」「芸術性」を発揮し、自分の仕事は自分で生み出すようになるかもしれません。
幼稚園でも、年長組は自分達で興味があることを話し合い、遠足の場所を決めます。

その後、創造展という表現活動で、さらに話し合いを重ね、失敗や成功体験を共有しながら学ぶ行事を取り入れています。
今後はどの行事でも子ども達が主体的に、探究し、対話しながら粘り強く取り組んでいけるような取り組みを取り入れる必要があります。

「わたし」や「みんな」という集団性の意識

次に「自分やみんなという意識の育ち」です。
発達のうえでも「なんでも自分で」という自我の獲得がはじまります。これは、何でもかんでも自分でやらないと気がすまないという感情が強く育つ時期だからです。時には腹が立つくらいの自己主張をぶつけてきたりして、周りの大人は親としての苦労をします。

しかし、この自己主張はとても重要な成長で、「自分でやる、できる」という主張が「自分」という自己の形成に役立ちます。その後、友達や集団での関わりから「みんな」という認識ができるようになり、この育ちはいつしか「私は私、でもみんなの中の私」という人間関係の成長へとつながります。
まず自分、そして周りのみんなからみた自分。というように幼児期には好きな物や事、好きな友達やみんなという人間関係の豊かさへと成長します。そして、その成長がやがて社会意識の芽生えの基礎となります。

「自己肯定感」という心の根っこの育ち

自信には、二種類あると言われています。一つは愛されて育つ「自己肯定感」です。自己肯定感は、字の通り自分のそのままを愛せる力のことで、自分の周りが「あなたはあなたのままでいい」「あなたのそのままを受け入れ、愛している」という環境で育ちます。

その後に出てくる自信が「自己有能感」です。この自己有能感は、社会に出たときにとても重要な育ちで、「できるかもしれない」や「なんとかなるだろう」といった、根拠のない自信につながります。この自信こそが、異文化や異社会、異世界への挑戦の基盤となります。

心が育つ幼児期に、しっかりと寄り添い、共感し、まなびの面白さを伝える。
いずれ、思春期になり自分の価値観が芽生え、さらには生き方にもつながります。
穂積幼稚園は、子どもの心が最もうごく幼児期にしっかりと寄り添い、保護者の方々と共に子どもの成長を喜び、生きる力を育みたい。 そんな幼稚園を目指しています。

教育理念・保育理念

【保育目標】生活・あそび・行事を通して

意欲や興味を育てる
豊かな創造性・感性を育てる
良心を大切に守り、育む
よく考える力・学びへの意欲を育てる

【保育理念】

子どもの そのままのすがたを受けとめよう
いきいきと取組んでいる姿や 熱中した状態を大切にしよう
たくさん抱きしめよう
たくさんの失敗ができるところにしよう
「ほんものがもつ力」を大切にしよう
みんなで 子どもの成長や発達を喜び合い
協力し合いながら成長しよう

【先生が大切にしたいこと】

子ども一人ひとりが 自分からやれる環境を用意し、遊びたくなる環境、いきいきと取り組みたくなる環境を工夫します
子ども一人ひとりを たくさん抱きしめ 心に寄り添います
保護者は 真・善・美の価値観を意識し 子どもにとって 心の拠り所として よき理解者・支援者として 共同作業者として 遊びでの援助者としてあこがれの存在になります
保護者とともに 子どもの成長や発達を喜び合い、大人も子どもも 協力し合いながら成長できる環境を用意します

ほづみ
ほづみ
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